
先日、透ける夏着物(薄物”うすもの”なんていう呼び方もあります)の下に白い長襦袢と無地の長襦袢とを着比べてみよう!と、黒い長襦袢の上に紺色の薄物を着てみました。
そして座布団の上に座った時、プチっというような音と感覚が…!
そう、おしりの部分が裂けたのでした。

糸が切れたことが原因でした。布が裂けたのではなかったのでまずはホッとしました。(だって直せますもんねーー)
リサイクル着物として購入したものだったので、糸が弱くなっていたのかもしれません。
まぁとにかく自宅でよかった!
着物を着る時、着物をピンと張るような状態になることがあるのですが、その時に『あ、今なんかヤバイかも…!』と思うことが、特にアンティーク着物を着る時にたまにあります。その時は出来るだけ引っ張りすぎないように、且つ着物を体にフィットさせるように気を付けながら着付けをしています。
しかし、一番いいのは糸が弱っているところを直すことです、もちろん。
かがんだりすると、おしりの部分には結構な力が加わるので、裏地のない単衣の着物には居敷当て(いしきあて)という補強するための当て布を縫い付けることがあります。
居敷当てって、イマイチ必要性がわからないなぁ…なんて思ったことがあったんですが、多分それはわたしが正座などかがむような動作をすることがほとんどなかったからかもしれません。
よくよく自分の着物を確認してみると、単衣で居敷当てが付いているものはほぼありませんでした。
そこで思い出したのが、このいただきものの着物。

ある日部屋に掛けてる時に気づいたんです、居敷当てがあることを!
夜に部屋に掛けてて、朝になって向こう側から光が差し込んでいた時に初めて居敷当てに気づいたという笑
この写真だとかなり透ける生地のように見えるかもしれませんが、この着物の生地はそこまで透けるものではないので、この部分だけの居敷当てでも、外側に響かなそうでした。
ただ薄い生地の場合、外から見た時に、透け感が居敷当ての部分だけが濃く見えたりすることもあるので、
◆一部だけつけるのか、
◆透けが均一に見えるように下半身全体につけるのか、
◆別布をつけるのか
◆共布をつけるのか
などをよく考えないといけないですね。
例えばその着物を、茶道のお茶会のお手伝いで着るとかだと、立ったりしゃがんだりの動作を頻繁にすることになるでしょうから居敷当ての必要性を考えて見た方がいいかもしれません。
そうでないのなら必要ないかもしれません。
あくまでそれぞれの価値観や必要性に依るものなので、『絶対につけないといけないもの』ではありません。
一つ言えるのは、かがむ時はちょっと気をつけよう、っていうことくらいでしょうか。
わたしは今回のことで、今後はちょっと気をつけようと思ってます笑
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