値段別浴衣の違いとは?〜お誂え浴衣の場合

浴衣といえばまず反物(クルクルと巻かれた状態の生地のこと)を購入して自分で仕立てる(縫う)、または仕立てに出す、ということをしていた時代がありました。

 

そこまで遠い時代のことでもなく、わたしが子供の頃は割と普通のことだったように思います。

 

もともと着る人の体に合わせて仕立てる『お誂え(おあつらえ)』が普通だったのですが、今では選択肢がぐっと増えましたよね。

 

 

お誂えの場合、まず反物の金額、それにプラス仕立て代がかかります。

反物だけの値段なのか、それとも仕立て代込みの値段なのか、必ず確認してくださいね。

余分に費用がかかるんだーーと思う方もいらっしゃるかな?

 

 

しかしそれでも誂えよう、と思う最大のメリットは、サイズがピッタリであることです。

「え、それが?」と思いました??笑

実は背の高い方がプレタ浴衣を着た場合、大きくて着にくく感じることがあります。

 

例えばプレタ浴衣のLサイズだと、丈はもちろん長く、そして幅も大きくなるので、『背が高くて華奢な人』だと丈はよくても幅が大きすぎる、ということがあります。

わたしのお友達の背の高い方は、プレタの浴衣だと、裄(ゆき)が短くて手がニョキッと出てしまう、と話していました。

 

それがお誂えだとジャストサイズで着れるんですよね。これは大きなメリット!

 

あと、どんなカンジで柄を出すかということも事前に決めることが出来ます。

もちろん仕立ての違いもあります。以下で見て見ましょう。

絞りの浴衣

この浴衣は、絞りの反物で叔母が自分で縫ったもの、と聞いていて、反物は母と結婚した記念に父が義妹にプレゼントしたそうです。

 

叔母が自分で縫ったということは当時の叔母のサイズで作られているのですが、幸いわたしは彼女とほぼ背丈が同じなので、ちょうどいいサイズ感で着ることが出来ています。

 

自分より大きいサイズのものだと、色々調整しないといけないのですが、

丈も幅もちょうどいいサイズなのでとても着やすいです。


袖口の縫い目を見てみると、手縫いなので小さな縫い目が出ているのですが、柄も相まって全く見えません。

裾は、白地の部分に少し縫い目が見えるかと思います。

ごく小さな縫い目ですよね。

この二箇所の縫い目はプレタ浴衣でも同じようになっていました。


身ごろの縫い目をみると、ここも手縫いなのが分かりやすいかと思います。

 

外から見えないところだしミシンでもいいんじゃない?と思う方もいるかも笑

 

でも、昔はミシン自体もっていないこともあったでしょうけど、きっと運針でガーーーーっと縫っちゃった方が早かったのかなぁと想像もするのです。

 

運針とは、和裁を始めるときに必ず練習するもので、ずーっと波縫いをしていくのですが、祖母曰く最初の数ヶ月は運針ばっかりさせられたなかなか他のことをさせてもらえなかった、と話していました。

なので、彼女の運針の速さは圧巻でした笑

 

他に、後で解けるようにあえて手縫いにしていたということもあるようです。

持ち主が変わったらその人に合わせてサイズ変更をしたり、最終的にはバラバラにしてオムツに利用したり。

 

 

そう考えると和服はサステイナブルですよね。

解いて何か他のものに作り変えて最後まで使い切るっていうカンジ。

 

もちろんミシンでも後で解くことは出来るんだと思いますが、和裁だとホントにスーッと糸を引っ張るだけで簡単に解けるんです。

うまいこと出来てるなーー

なんだかんだ書きましたが、結局のところあなたが好きなものを着ていたらそれでいいんです!

 

もし、安い浴衣で気に入ったものがあったらそれをぜひ着こなしてください。

願わくば、どんな帯を合わすのか、あとは下駄やヘアスタイル、メイクで安っぽく見えないようにコーディネートしてくださいね。

安いものを着るのは全然いいけど、安っぽく見えるのはもったいないからーーー

 

値段にはそれなりの理由があるので、その違いを少し頭に入れたうえで浴衣を選んでみてください。

そしてお気に入りの一枚をぜひ手に入れてくださいね!

 

エンジョイ浴衣!