かれこれ3ヶ月ほど前にご依頼になります。
ご実家のリフォームをするにあたって、たくさん着物が出てきて困っている、というものでした。
お話を伺うと、ご依頼主さまのお母さまのために、お祖母さまがお嫁入り道具としてご用意なさったものだということ。
しかし、当のお母さまは着物には全く興味がなく、しつけ糸がついたままのものも多数ある、というお話でした。
ご依頼主さまは着物が全くわからないので、
*それぞれ何の着物でどんな時に着れるものなのか
*それぞれの状態確認、仕分け
*二人の姪御さん用のそれぞれのコーディネートを作る
以上のことをお願いしたい、というご依頼でした。
着物が好きな方にとっては、宝の山の光景であっても、そうでない方にとっては、ただただ片付かない厄介なもの、という印象なんですよね。
刀剣好きなわたしの父親が所有する刀剣の本コレクションが、家族にとってはただただ邪魔なものでしかないので、その感覚というのはとても理解できるのです。
実際にお宅に伺うと、とても整理整頓されたリビングルームに着物の山がありました…!

早速、着物をひとつずつ状態確認、仕分け。
処分するもの以外は、どういう着物でどういう場面で着るものか、というお話しもさせていただきました。

羽織やコート、帯、七五三のセットまで多岐にわたりました。
こちらの子供用の着物は、残念ながら状態はいいものではなかったのですが、ご依頼主さまの子供時代を思い出されるものだったようです。
基本的にははじめから大多数を手放すと決めていらっしゃったのですが、お二人の姪御さんそれぞれに渡す着物と帯を、状態のいいものの中からいくつかご提案しました。

まずは少しお姉さんの姪御さんへのコーディネート。
紺と赤の小紋に、赤い紬の帯。
着物と帯の赤い色がちょうどマッチしていて、かわいらしい組み合わせになりました。

次にまだ中学生のお嬢さんへのコーディネート。
この着物を見た時から候補に入れていたので、この着物に合う帯を探していきました。
色合いがこの青い帯が一番しっくりきたのです。
このふたつのコーディネートはご提案させていただいた瞬間、ご依頼主さまとふたり「コレですね!!」と満場一致でしたね。(二人しかいませんでしたが)
他の状態のよかった着物たちはメルカリに出して、そのお金はお母さまに…ということに。
そのまま着物を持っていてもやはり着ないのだったら、メリカリを介してその着物を気に入って来てくれる人たちの元へ行くのだから、そういう活用の仕方もひとつだなぁと。
それぞれの着物の説明をしているので、それをメルカリでの商品説明に使えると喜んでいただけました。
なるほど、そういう使い方も!と納得。
うれしいご感想いただきました↓
Q:実際に、きものクローゼット診断を受けてみられていかがでしたでしょうか?
ひとくちに着物って色々あるんだとビックリしました。フォーマルで着れるもの、着れないもの、何が必要なのか、どの季節で着れるものなのか?しっかり分けてもらって説明を受けてだいぶ納得!
姪たちのための着物セットを2セット作ってもらい、大満足!
着物を残してくれた祖母も喜んでくれるかな、と幸せな気分になりました。もちろん長期保存で傷んでいたものもありますが、タンスをきれいに出来て大変満足しています!
私のように、着物があるのはわかっているけど目をそらして後回しにしてる方多いと思います!
モヤモヤした気持ちもスッキリするし、お部屋も片付きます!
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